驚愕の幕開け。海外で出産。陣痛から出産誕生までのお話。

陣痛開始は旦那が不在の夜に

2014年11月中旬の出産予定日を過ぎたある日、旦那はカンボジアの首都プノンペンに1日だけ出張する仕事が入った。
よく「パパがいる日に陣痛が来る」という話を聞いた事があったので、大丈夫だろうと思っていた。
が、旦那が出張に出かけた日の深夜に「おしるし」があった。そして、不規則な腹痛…。

翌朝、義母に報告。「少量の出血とお腹が少し痛いよ」と伝えると、報告だけのつもりが、もう病院へ行く流れになってしまった。

とりあえず車に乗り、病院に向かうと思いきや、おばあちゃん家前で車が停止。おばあちゃんに挨拶タイム。(何の?)ようやく出発したかと思ったら、また親戚の家で停止し、よくわからぬ挨拶タイム。「パレードじゃないんだからっ」と呆れつつ、弱い陣痛が始まった。

 

病院到着〜微弱陣痛

朝10時。病院へ到着し、今日担当の産科医の先生と挨拶するも、その方は英語が話せない人だった。旦那もいなく、「オールカンボジア語での出産か…、どうにかなるかな?」と、まだまだ余裕の心構え。この時は。

でもさ、だんだんさっ、陣痛が強くなってくると、余裕ってなくなるよね…。人間だもの。

義母や妹達、その他の親戚が3人と、付き添い人数は常に5〜6人いるが、申し訳ないがいるだけ…。「個室が空いてるなら、個室へ移動したい」「部屋の空調のリモコンが見当たらない」等、陣痛中の私が病院スタッフと掛け合う。

夕方になるに連れ、もっと親戚達が集まりだした。部屋の中はうるさいから、私が廊下に出て歩いたり、陣痛をやり過ごしていた。

18時頃に「陣痛室」へ移動。更なる強い陣痛を1人で耐えている時に、賑やかな親戚達が気になった。

「1,2,3,4…15」そう、陣痛室に子供も含め親戚が15人いたのである。そこでようやっと気付いた。

日本は、陣痛中に見舞いには来ないよな…

キャッキャ騒ぎ回るうるさいガキ……元気な子供達を見ると(睨むと)、いつも遊んでる親戚の子達。くーーっ!怒るに怒れない…。

「なんなんだこの状況は」だんだん怒りが湧いて来る。

陣痛とイライラがMAXの夜9時頃にようやっと旦那が合流。「大丈夫?遅くなってゴメンね。あのね、今日はオリオン座が綺麗だよ!」星の話なんてどーでもいいわっ!と内心思いながら、陣痛をやり過ごす。

そして先生と旦那が話し、「先生がシャワー浴びなさいと言ってるよ!」「こんな時に、シャワーを浴びている場合じゃない」と瞬殺で却下。旦那が来たら状況が変わると思っていたが、何も変わらず、私はまだまだ陣痛に耐え続ける事となる

 

ギブアップ!?

夜11時、「もう無理。陣痛も身も心も耐えれないから、無痛に切り替えてくれ」と、自分でも正常な判断が出来ない状態となり先生に伝えてみたが「ここには無痛の注射なんてないよ」と鼻で笑われる始末。それよりも「シャワーを浴びなさい」と。しかも冷水のシャワー。「冷たい水をお腹にかけた方が早く陣痛が進むから」と言われたけど、無視する私。

夜12時、陣痛に苦しむ私を見て「シャワーを浴びないと赤ちゃんは産まれ来ないよ!」と怒鳴られ、しぶしぶ冷水シャワーを浴びるはめに。 でもさ…シャワー室行ったらさ、ただシャワーが一本あるだけ。「せめて椅子とか手すりとか付けろやー」と呟く私。そして冷水をあびたら即陣痛が来た!「一応効果はあるのね…」とまた呟き、シャワー室でただ1人陣痛を耐える私であった。

 

それでもなかなか出てこない。

もはや陣痛が来るのが怖くなってきた。不思議なもんで、「陣痛が怖い。来ないでくれ」と思ったら陣痛がしばらく遠のいた。つかの間の休息タイム。しかし「陣痛が来ないと産まれない」のはわかっていたので、どうにかこうにかどうにかこうにかどうにかこうにかしていた。

でも、どうしても出て来ない。産まれない。

次第に私の体力も限界ですというアピールをしていたら、看護師やスタッフが何やら慌ただしく動き出す。「カチャカチャ」と、機械というか、銀色ステンレスの音が聞こえ始める。ムムム? 何事だ? 吸引かな?? 何が始まる??

 

勝手に拇印を押された!!

慌ただしく動き回るスタッフを私がキョロキョロ見ていると、私の左手を掴む人が? うん?注射?と思ったが、私の親指の腹をスタンプにグリグリしてる…?ん?スタンプ?? そして勝手に何かの紙に私の親指の指紋を押印された!! なにごとぉぉ!!?? ちょっと待て?説明してくれ!!と思った時に、旦那が呼ばれ先生達は旦那に説明。吸引分娩をする事になり、違う先生も入ってきて、次の陣痛が来たらいくよ!的な事を言われ、なんだかもうよくわからず、陣痛が来て「あっ!腰が砕けた!」と思った瞬間に赤ちゃんを取り出してもらいました。

 

出産!感動の対面!?

そして次の瞬間、なんか少し重いものが私のお腹の上に置かれた。「ここ!今赤ちゃんを見るタイミング!感動の対面!!」と頭でわかっていたが、赤ちゃんを怖くて見れなかった。それほど陣痛が恐ろしかったし、まだパニック状態が継続中だった。でも陣痛から解放された安堵感に包まれ、病院の天井をぼーと眺めていた。程なくして赤ちゃんは連れていかれ、私も後処理を受けながら、だんだん落ち着きを取り戻す。そして初めて赤ちゃんを見た瞬間「私だっ!」。 そこには私にそっくりな男の子の赤ちゃんがいました。

 

続く…。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る